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【n8n】「待つ」エアドロから「自分で見つける」エアドロへ。Web3新規プロジェクトの自律調査システムを作った


目次
  1. はじめに
  2. 抱えていた課題
  3. 作った仕組みの概要
  4. 1. トークン未発行のプロジェクトだけを抽出する
  5. 2. 紛れ込むノイズを除外する
  6. 3. 話題性スコアを掛け合わせる
  7. 4. Discordに通知し、調査の下準備までする
  8. 5. 重複なくスプレッドシートに記録する
  9. 使った技術・サービス
  10. 実際のイメージ
  11. 得られたメリット
  12. 自分から情報を取りに行ける
  13. エアドロップ向きの精度に絞り込める
  14. 調査の最初の一歩が省略できる
  15. まとめ

はじめに

Web3プロジェクトのエアドロップに早期参加したいとき、これまではX(Twitter)やYouTubeでフォローしている人の発信を見て、そこから初めてプロジェクトの存在を知る、という流れが中心でした。しかしこれは「誰かが見つけて、発信してくれるのを待つ」スタイルです。

今回は、人の発信に頼らず、自分でWeb3の新規プロジェクトを発見できる自律調査の仕組みを作りました。毎日決まった時間に自動で新規プロジェクトを調査し、Discordに通知してくれます。

以降に文字で紹介しますが、分かりやすいpptもどうぞ! 新規Web3.0プロジェクトを探す(PPTX)

抱えていた課題

エアドロップ目的でWeb3プロジェクトを追いかける上で、以下のような課題がありました。

  • 情報源が他人依存: SNSでフォローしている人が気づいて発信するまで、新しいプロジェクトの存在を知る手段がない。
  • 「もう手遅れ」な情報が多い: 話題になった頃には、すでに多くの人が知っている・参加し尽くされている状態になっていることが多い。
  • エアドロップ向きでない情報が混ざる: 一般的な「トレンドの仮想通貨」情報は、すでにトークンが発行済み(上場済み)のプロジェクトが中心で、これからエアドロップを狙う対象としては的を外している。

作った仕組みの概要

そこで、ノーコード自動化ツール「n8n」を使い、毎日自動でWeb3の新規プロジェクトを発掘し、Discordに通知する仕組みを作りました。

1. トークン未発行のプロジェクトだけを抽出する

エアドロップ期待があるのは、まだトークンが発行されていない(pre-TGE)プロジェクトです。無料で使えるDeFi情報API「DefiLlama」から、トークンがまだ無い新規プロジェクトだけを抽出します。

2. 紛れ込むノイズを除外する

このままだと、すでにトークンを持つ大手プロジェクトの派生・子プロジェクトが紛れ込んでしまいます。そこで「親プロジェクトが既にトークンを持っていないか」「既存トークンを別チェーンで表現しただけのラップ資産でないか」を判定し、本当に新規性のある独立したプロジェクトだけに絞り込みます。

3. 話題性スコアを掛け合わせる

資金が集まっているだけでなく、実際に話題になり始めているかも重要な判断材料です。各候補プロジェクト名でYouTubeやWeb検索を行い、直近の言及件数をスコアに合成することで、注目度の高い候補を優先表示します。

4. Discordに通知し、調査の下準備までする

毎日決まった時刻に、その日見つかった候補一覧をまとめた通知に続いて、プロジェクトごとに「このURLのこのプロジェクトについて調査してください」という定型の調査依頼文を個別投稿します。これをそのまま別のAIサービスに貼り付ければ、プロジェクト概要・安全性・TGE時期などをすぐに深掘りできます。

5. 重複なくスプレッドシートに記録する

過去に見つけたプロジェクトと名前を照合し、まだ記録していない新規プロジェクトだけをスプレッドシートの最終行に自動追記します。日付・プロジェクト名・URL・SNSアカウントが一覧として積み上がっていきます。

使った技術・サービス

今回の仕組みは、複数の無料サービスを組み合わせて成り立っています。

  • n8n: ワークフロー自動化ツール。トリガー→データ取得→加工→通知、という一連の処理をノーコードで組み立てられるオープンソースのツールです。ZapierやMakeに似た仲間ですが、自分のサーバーで動かせるのが特徴です。
  • Google Cloud(Compute Engine 無料枠): n8nを24時間動かし続けるための土台として、無料枠の小型サーバー(VM)を1台借りています。常時起動が必要な自動処理は、自分のPCではなくこうしたクラウド上に置くのが定番です。
  • Docker: サーバー上でn8nを動かすための実行環境。インストールの手間や環境差異を減らしてくれます。
  • DefiLlama API: DeFi(分散型金融)プロジェクトの資金規模やトークン情報を無料で取得できるAPI。
  • Discord: 通知の受け取り先。専用のWebhook(送信専用の窓口)を作ることで、n8nから直接メッセージを投稿できます。
  • Google スプレッドシート: 発見したプロジェクトの記録先。n8nからは「サービスアカウント」という仕組みを使って、ログイン操作なしに自動で行を追加しています。

実際のイメージ

  • n8n: ノードをつないで処理ワークフローを作る、分かりやすい

  • Google Cloud: 最小スペック、無料枠で動かす

  • Discord: 1日1回通知、その後、Surf AIに投げる問い合わせも作成

得られたメリット

自分から情報を取りに行ける

誰かの発信を待つのではなく、毎日自動でプロジェクトの一次情報源(DefiLlama)をスキャンするので、人より早く新規プロジェクトの存在に気づけるようになりました。

エアドロップ向きの精度に絞り込める

「トークン未発行」という条件を起点にしたことで、すでに上場済みで今さらエアドロップを狙う意味のないプロジェクトに時間を使わなくなりました。

調査の最初の一歩が省略できる

通知されたメッセージをそのまま別のAIに貼り付けるだけで、プロジェクトの概要や安全性評価まで一気に調べられるので、気になったプロジェクトへの調査開始までの距離がぐっと短くなりました。

まとめ

n8nとGoogle Cloudの無料枠を組み合わせることで、コストをかけずに「自分で新しいWeb3プロジェクトを見つけてくる」仕組みを作ることができました。今後は、クエスト系プラットフォームの検出や、話題性スコアの重み調整など、見つけられる候補の質をさらに高めていきたいと思います。